米国郵政公社(USPS)は昨年9月、公開鍵と秘密鍵を持ち、ユーザー情報を認証するための「ブロックチェーンコンポーネント」の特許を出願した。
「デジタル・トラスト・アーキテクチャのための方法とシステム」と題された特許文書の中で「現在のユーザーはオンライン取引が安全で信頼できるものと確信できないでいる」と述べている。
USPS:セキュリティと信頼性
この問題に対処するために、USPSはユーザー識別情報に基づいた「ユーザーアカウントの登録と検証コンポーネント」で構成された「デジタル・トラスト・アーキテクチャ」、「ユーザーアカウント用の公開鍵と秘密鍵を生成するように構成された鍵提供コンポーネント」、「機密データにアクセスするためのブロックチェーンコンポーネント」を実装しようとしている。
USPSは16年5月、「ブロックチェーン技術:米国郵便サービスの可能性」と題する報告書を公表した。USPSがブロックチェーン技術をどのように活用していくか検討したものだ。
いくつかの企業がブロックチェーン技術の特許を米国で出願している。今年2月には中国のレノボがブロックチェーンを用いた文書検証技術を、また今年初めにはペイパルが仮想通貨の取引時間を高速化するシステムの特許を出願している。