確定申告に伴い、仮想通貨は大幅下落か

ファンドストラック社のリサーチ責任者であるトム・リー氏は、アメリカの確定申告の締切に伴い「大量の仮想通貨が法定通貨へ流出するだろう」と述べている。

多くの取引所は昨年1年で10億ドルの純利益を上げたが、資産の多くを仮想通貨で保有している。そのため、税金を支払うために多くの仮想通貨を売却し、結果として大量流出が起こると予想している。

仮想通貨市場全体は、今年1月から3月までの3ヶ月間で時価総額の約50%を失っている。さらに、仮想通貨に対する規制などのトピックスでマーケット全体も芳しくない状況が続いている。

リー氏は、”4月の確定申告以降でないと先は見通せないだろう。”と話している。

今後の市場考察

仮想通貨は今年に入り、下落傾向が続いている。ビットコインの場合、直近1ヶ月でおよそ40%以上下落しているが、その要因は多額の税金に関する問題が関係していると指摘されている。

仮想通貨市場に対して強気の姿勢をみせる、トム・リー氏は、アメリカの確定申告期限である4月17日を過ぎれば、売り圧力は緩和されるだろうと考えてる。

リー氏は、現在8,000ドル(約85万円)前後であるビットコインの価格は今年の年末には2万5,000ドル(約267万円)まで上昇すると予想を示している。

仮想通貨市場において、アメリカの確定申告期限以降の値動きに注目が集まっている。