昨年末からビットコインを中心に注目を集めている仮想通貨であるが、その「ビットコイン」から分裂し、世の中への普及を進めているのがビットコインキャッシュである。今回はそんなビットコインキャッシュについて、テクニカル分析手法を用いてチャート分析を行いたい。
<ビットコインキャッシュのマーケット分析>
移動平均線(MA)を参照すると、もみ合いから再びゴールデンクロスに突入しようとしていることがわかる。
またストキャスティクス(Stoch)では短期線(青線)が長期線(赤線)を下から上に突き上げてその後も綺麗な支持線を描いており、しっかりした上昇トレンドであることがうかがえる。
アベレージトゥルーレンジ(ATR)では現時点では一旦上昇トレンドが落ち着いてきたことがうかがえる。
<まとめ>
現在のビットコインキャッシュはテクニカル分析上ではATRでは落ち着いていることが伺えるが、価格は安定的に上昇しており、また他のテクニカル指標は好感を示しているため高い期待が持てそうだ。
▼移動平均線(MA)とは
移動平均線は、一定期間の価格の平均値をつなぎ合わせた線にしたもの。平均化する期間に応じて、短期線(5日間などの比較的短期間の平均値から導かれた線)と長期線(20日間などの比較的長期間の平均値から導かれた線)などに使い分けが行われる。短期線が長期線を下から上に突き上げる現象を「ゴールデンクロス」、短期線が長期線を上から下に突き下げる現象を「デットクロス」と呼ぶ。「ゴールデンクロス」の場合は「上昇トレンド」になることが多く、「デットクロス」の場合は「下落トレンド」になることが多い。
▼ストキャスティクス(Stoch)とは
過去における高値、安値に対して、当日の終値がどのような位置にあるかを数値化したもので、「%K」「%D」「%SD」という3つの指数から構成される。基本となる指数は「%K」である。これは、一定期間内に動いた値幅の範囲(最高値-最安値)を100とした場合に、現在の価格(その時点での最新の終値を用いるのが一般的)が、その何%のところに位置しているのかを示す数値となる。
▼アベレージトゥルーレンジ(ATR)とは
ATR とはAverage True Rangeの略で、その銘柄の平均的な1日の値動きを表現する。トレードをするうえで、自分が取引する銘柄が平均的に1日どれくらい動くのかということを知ることができる指標として海外では資金管理、リスク管理の手法として頻繁に活用される。仮に1日の中で大きく価格変動するなら取引量を減ら酢などの対応が必要となる。
<ATRの見方>
ATRの増加=トレンド発生、そして現在のトレンドの発展。
ATRの安定=現在のトレンドの継続。ATRが少ない状態で安定している場合はもみあい相場。
ATRの減少=トレンドの終了。
出典:ビットトレード ” https://lp.bittrade.co.jp “