ビットコインの価格分析(2018年4月上旬版)

昨年末から注目を集めている仮想通貨だが、その「基軸」とも言えるのがビットコインである。
今回はビットコインについて、テクニカル分析手法を用いてチャート分析を行いたい。

<ビットコインのマーケット分析>

移動平均線(MA)を参照すると、現在ゴールデンクロスに突入することがわかる。仮想通貨市場が全体的に勢いを強めている中で、継続的な上昇トレンドに入る可能性が高いと判断できる。

またストキャスティクス(Stoch)では短期線(青線)が長期線(赤線)を下から上に突き上げており、チャートの勢いが強いことが確認できる。

相対的力指数(RSI)では直近の急騰からやや割高感を示している。一方で目先では上昇トレンドに転じていることからも「買い」で十分勝機を掴めそうだ。

<まとめ>
現在のビットコインはテクニカル分析上では強気と言えそうだ。一方で、マーケットの流動性やファンダメンタル要因に大きな影響を受けることからも引き続き、分散投資を行うなどリスクヘッジを求められる場面が続くだろう。

移動平均線(MA)とは

移動平均線は、一定期間の価格の平均値をつなぎ合わせた線にしたもの。平均化する期間に応じて、短期線(5日間などの比較的短期間の平均値から導かれた線)と長期線(20日間などの比較的長期間の平均値から導かれた線)などに使い分けが行われる。短期線が長期線を下から上に突き上げる現象を「ゴールデンクロス」、短期線が長期線を上から下に突き下げる現象を「デットクロス」と呼ぶ。「ゴールデンクロス」の場合は「上昇トレンド」になることが多く、「デットクロス」の場合は「下落トレンド」になることが多い。

ストキャスティクス(Stoch)とは

過去における高値、安値に対して、当日の終値がどのような位置にあるかを数値化したもので、「%K」「%D」「%SD」という3つの指数から構成される。基本となる指数は「%K」である。これは、一定期間内に動いた値幅の範囲(最高値-最安値)を100とした場合に、現在の価格(その時点での最新の終値を用いるのが一般的)が、その何%のところに位置しているのかを示す数値となる。

相対的力指数(RSI)とは

RSIは、直近の一定期間において終値ベースで上昇変動と下落変動のどちらの勢いが強いのか計測しようとする指標。直近n期間の各時点における終値ベースの変動幅、つまり、上昇幅の累計と下落幅の累計を合計し、そのうち上昇幅の累計が全体の何%を占めているのかを計る指標である。つまり、RSI100%に近いほど買われすぎ、0%に近いほど売られすぎを示す。