昨年末から注目を集めている仮想通貨だが、その「基軸」とも言えるのがビットコインである。
今回は前回に続きビットコインについて、テクニカル分析手法を用いてチャート分析を行いたい。
<ビットコインのマーケット分析>
移動平均線(MA)を参照すると、現在ゴールデンクロスに突入している。イスラム教による仮想通貨を資産として認める声明や米国の税務申告シーズンが終了して資金が仮想通貨に還流していることが主な要因として考えられる。
またアルーン(Aroon)ではUPラインがDOWNラインを下から突き上げ、上位で推移しており、強気の相場として捉えることができる。
移動平均収束拡散手法(MACD)においても買いシグナルを示しており、強気相場であることを示している。
<まとめ>
現在のビットコインはテクニカル分析上では強気と言えそうだ。ファンダメンタル上もマイナス材料を出し尽くした感があり、今後しばらくは安定的な上昇が継続すると予想する。
▼移動平均線(MA)とは
移動平均線は、一定期間の価格の平均値をつなぎ合わせた線にしたもの。平均化する期間に応じて、短期線(5日間などの比較的短期間の平均値から導かれた線)と長期線(20日間などの比較的長期間の平均値から導かれた線)などに使い分けが行われる。短期線が長期線を下から上に突き上げる現象を「ゴールデンクロス」、短期線が長期線を上から下に突き下げる現象を「デットクロス」と呼ぶ。「ゴールデンクロス」の場合は「上昇トレンド」になることが多く、「デットクロス」の場合は「下落トレンド」になることが多い。
▼アルーン(Aroon)とは
トレンド転換点を探ったり、トレンドが発生しているのかを判断する指標。
<買いサイン>
買いシグナルの判断基準としては、アルーンアップがアルーンダウンを下から上にクロスして突き抜けたタイミングもしくはアルーンアップが、100になった場合は上昇トレンドの始りを示唆している。
また、その後もアルーンアップが70以上で推移しているときには、上昇トレンドが形成されていることを意味する。アルーンダウンが50%を割ってきた際は下降トレンドの終りを表す。
<売りサイン>
売りシグナルの判断基準としては売アルーンダウンがアルーンアップを下から上に突き抜けたタイムングもしくはアルーンアップと同じようにアルーンダウンが、100になった場合は下降トレンドの始りを示唆している。その後もアルーンダウンが70以上で推移している場合は、下降トレンドが形成されたことを表す。
▼移動平均収束拡散手法(MACD)とは
短期の移動平均線と中長期の移動平均線を使用することで、買いと売りを判断する手法。MACDでは一般的に以下のサイクルをたどる。
①基本となる線である「MACD」が下向き(右肩下がり)で、その移動平均線「シグナル」が「MACD」より上にある時、相場は弱いと考える。
②その後、「MACD」の調整がなだらかになり、「シグナル」を上抜けるとゴールデンクロスといって買いのタイミングに突入する。
③「MACD」が上向き(右肩上がり)で、「シグナル」を上回っている時は相場が強いと考える。その後、「MACD」の上昇がなだらかになり、「シグナル」を下抜けるとデッドクロスといって売りのタイミングに入る。
<買いサイン>
- 先行するMACDが遅行する同平均(SIGNAL)を下から上に抜いたタイミング
- (1)の後に2本のMACDがともにゼロのラインを上回れば、さらに信頼度が高まる。
<売りサイン>
- 先行するMACDが遅行する同平均(SIGNAL)を上から下に抜いたタイミング
- (1)の後に2本のMACDがともにゼロのラインを下回れば、さらに信頼度が高まる。
出典:ビットトレード
https://lp.bittrade.co.jp