先週リリースされたCryptoinfluencersでは仮想通貨業界で影響力のある人物をアルゴリズムによりランキングしている。
27日の時点での首位は元Bitcoin Foundationの代表でMastering Bitcoinの著者でもあるアンドレアス・M・アントロポノスで、二位にイーサリウムのヴィタリク・ブテリン、三位がスマートコントラクトを世界で初めて発案したと言われているニック・ザボ―が名を連ねる。
状況が目まぐるしく移り変わる仮想通貨業界では大手のメディアの情報よりも彼らのような業界を作っているキーパーソンの発言の方がより大きなインパクトを持つ。アフィリエイトにまみれたメディアや動きの遅い大手メディアよりも彼らの発言を追っていく方がよりこの業界のトレンドを速く正確に把握するのに役立つだろう。
さてCryptoinfluencers.ioはアルゴリズムに基づきランキングを作成しているのだが単にインフルエンサーを紹介するだけではなく「その人物の影響力を定量化する」という野心的なビジョンを持っている。
どのようにインフルエンサーを定義してどのようなアルゴリズムで評価するのだろうか。Cryptoinfkuencersはインフルエンサーの要件として
1.どれだけの人の注意を惹きつけたか
2.どの程度の行動変容を起したか
3.影響を受けた人々の可分所得の平均値
を挙げており影響力を”富の移動を引き起こす能力”と解釈している。そのため単純なSNSのフォロワー数だけではなくフォロワーの質も需要な要素だとしている。
“質の高い”フォロワーが多い程評価が高くなるのだが、彼らは”質の高さ”を可分所得の大きさと言い換えて仮説を立てている。例えば1700万人のフォロワーのいるパリス・ヒルトンと63万人のヴィタリク・ブテリンを比較した時フォロワーの数だけならばパリス・ヒルトンの方が多いがフォロワーの可分所得の平均値はヴィタリクのフォロワー方が大きいだろう。フォロワー数よりもフォロワー数とその可分所得の乗数を評価するという設計だ。
ヴィタリクは100億円規模を成功に導く影響力があったとして、パリス・ヒルトンが香水のプロモーションで100億円規模の売上を作れなかったとしたならば彼らのアルゴリズムはヴィタリクをより”影響力”があると判断する。
Cryptoinfluencersのアルゴリズムはまだ開発途上であり今後より正確に影響力を定量化するためのメソッドを開発していくという。これまで影響力を定量化するというプロジェクトは数多くあったが、その手段は評判は学歴や職種など第三者による権威づけによるものが大きくアプローチは既存のものと変わらなかった。α版をリリースしたばかりのCryoptinfkuencersのアルゴリズムの正確性を審査するのは時期尚早だが、彼らの斬新なアプローチによる影響力の定量化には今後も期待が出来そうだ。
（出典：https://cryptoinfluencers.io/）
