長年に渡り、ビットコイン所有者を狙った詐欺の話は後が絶たない事が成長する仮想通貨業界にとって大きな懸念材料となっている。ビットコインを所有するロシアの観光客がインターポールを偽ったグループからビットコインを奪われるという事件が発生した。
先日タイでインターポールを偽った詐欺師がロシア観光客から約1400万円相当のビットコイン(1バーツ/3.47円換算)を奪うという事件が発生した。Thai Visa によると事件はマング地区で発生したという。とあるロシア人夫妻は二人のロシア人と遭遇した。男らは自身をインターポールの捜査官だと名乗ると、その夫妻は違法な仮想通貨取引に関与していると主張した。男らは何も証拠を提示しなかったが、不注意なビットコイン所有者を狙った犯行だと考えればなんら驚くべき事ではない。
男らは幾ばくかの強要と強いトーンで夫婦を脅すと、パソコンとビットコインのアカウントのパスワードを要求した。それが取引所のアカウントを含まれていたかは定かではないが、いずれにせよ10万ユーロに相当するビットコインがアカウントに入っていたという。
その夫婦は恐れをなし最終的に諦める事となる。引きずられたり、手を挙げられたくらいの事件ではタイの警察には取り合って貰えないからだ。幸いにも身体的な被害はなかったが、その夫婦は未だに怯えているという。事件が発覚したが、タイの警察が捜査を開始するまでは暫くの間待たなければならない。ビットコインの性質上、送金先を追跡する事自体は容易なのだが。
現在のところその偽のインターポールエージェントはマレーシアに逃亡したと見られている。その事を鑑みるとタイの警察はこの強奪事件の裏で何が起こっているかを把握しているようにも捉えられる。今回の事件から、仮想通貨業界の状況をよりよくしなければならない。何れにせよこのロシア人夫婦にビットコインが戻ってくる可能性はほどんどないだろう。
仮想通貨が世界中の犯罪者を引き付ける事は間違いない。この事は業界の発展にとって由々しき問題となっているが、個人で対処出来るようなものではない。今日も犯罪はビットコインを盗む事に対して大胆になっている。
出典” https://www.newsbtc.com/ ”