IOTA財団は24日ツイッターにて「富士通がITサービスや製造業の新しいプロトコルとしてのIOTAのロールアウトをサポートする準備が整った」との発表をした。
(画像:twitter.com)
IOTAは富士通と共に協力して製造業や自動車産業においてイノベーションをおこすとの抱負を語った。
富士通は今年4月ドイツで開催されたハノーバーメッセ2018に出展。インテリジェントダッシュボードやビジュアルラインなど工場向けのソリューションを紹介した他、IoT向けの「IOTA(アイオータ)」を利用したしたサプライチェーン管理システムのデモを披露している。
2016年7月にリリースされたIOTAはIoT向けに特化した分散型台帳技術でありブロックチェーン技術ではなく「Tangle」という有向非循環グラフの技術を基盤としている。
Tangleはブロックチェーンのように前後のブロック同士が繋がる事で情報に認証を行うのではなく一つの台帳の情報が無数の台帳から認証を受けるため理論上はブロックチェーンに比べて認証速度が速く、ネットワークが拡大せても手数料が抑えられる(スケーラビリティ)。
(画像:medium.com/setocean)
IoTのように頻繁にデータの転送と更新が行われるサービスの場合はブロックチェーンは手数料の高騰が起きるため不向きだ。スケーラビリティと情報の観点ではTangleを用いるIOTAにアドバンテージがある。IOTAの時価総額は現在30億ドル弱で仮想通貨の中で8番目の規模だ。