博報堂DYホールディングスとNTTデータは8月6日、マーケティング領域にブロックチェーンを代表とする分散型台帳技術*1を活用した新たなビジネス開発および社会実装を加速するため、協業を開始することに基本合意した事を発表した。
まず始めに博報堂DYグループはマーケティングデータプラットフォーム(生活者データ基盤)上で購買行動情報や価値観などの生活者情報や、クライアント企業の顧客データを安全に扱うための分散型台帳技術を活用したデータ監査基盤の構築を目指すという。
経済産業省は「Society5.0」などにおいて企業や団体が有する多様なデータの連携促進が提唱しているものの、個人情報の取り扱いやプライバシーの問題からこれまでは個人データをマーケティングに活用するための企業間での連携は日本ではあまり進んでいないのが現状だった。
博報堂DYはかねてより人を「消費者」と捉えるのではなく、多様化した社会の中で主体性をもって生きる「生活者」としてとらえその行動を全方位的に深く洞察するという「生活者発想」を提唱してきたが、今回の両者の提携の発表は「生活者発想」を具体化させるだけでなく、企業間でのデータ連携が促進されるキッカケとなるだろう。
(出典：博報堂DYホールディングス)
