ブロックチェーンベースの著作権保護【ICO】KodakはCopytrackに対抗できるか

ブロックチェーン技術は写真家たちがオンライン上で創作物を守る方法を革新する。

ブロックチェーン技術の可能性を認識する映像機器大手のKodakは暗号通貨により写真の売買ができるKodakOneというプラットフォームを提案している。これにより同社の株価は一時300%超となった。Kodakが今ブロックチェーンに参入するのにはどんな背景があるのだろう。すでにあるCopytrack(画像無断使用に対する徴収を代行するブロックチェーンベースのサービス)に対抗する事は出来るのだろうか。

著作権とCopytrack

約85%のオンライン上の画像は著作権所有者の許可なしに利用されているという。社会の急速なデジタル化はデジタル画像の盗用を日常的なものにしている。今日において著作権侵害は追跡するのが難しく、また些細なものだと捉えられている。

対照的に著作権はGlobal Decentralized Copyright Registryというデジタルな知的財産と著作権保持者をリンクするシステムを作っている。これにより著作権保持者であるクリエーターの利益を守る事ができるエコシステムが形成されている。Copytrackはその際利用される独自のトークンのクラウドセールを2018年2月9日までに行う。

KodakOne 全く違ったユースケース

一方で、KodakOneの著作権管理プラットフォームは写真家の著作権のために暗号化されたデジタルな取引履歴を生成するよう設計されている。各々の写真家はそのプラットフォーム上でライセンスを管理できる。その際利用されるKodakCoinは1月31日よりICOが行われる。これにより参加する写真家はブロックチェーンのネットワーク上で安全に著作権使用料を受け取る事ができる。

単にブロックチェーン上の画像管理ではない

世界140カ国の企業との提携により長年利益を生み出してきたトラックレコード技術をもつCopytrackと違い、Kodakはデジタル帳簿技術を採用している。付け加えてKodak社は画像、音楽、映像などのデジタル創作物管理のためのブロックチェーンを単独で提供する計画を持っている。

従来のクラウドセールなのか

CopytrackのICOが一般公開されている一方で、KodakOneのICOは一部の投資家に限定して行われる。技術面での詳細はまだ公開されていないが、KodakOneはいくつものアドバンテージがあると言える。国際的な著作権管理は、クリエーターらが彼らの作品を守り商業化することに役立つだろう。

 

出典” https://www.newsbtc.com/ ”