【2019年版】あなたが知っておくべき、仮想通貨業界で最も影響力のある10人

先週、Cryptoweekly は、“THE 100 MOST INFLUENTIAL PEOPLE IN CRYPTO“(仮想通貨業界で最も影響力を持つ100人)を発表しました。

昨年は、仮想通貨の価格の暴落やハッキング事件など、様々なネガティブなニュースもあった一方で、ICOにより140億ドル以上の資金が調達された年でもありました。

業界が若く不安定で、日々、様々なニュースが飛び交う仮想通貨業界の動向をキャッチアップをする事は非常に困難です。

今回はCryptoweeklyの発表を元に、業界に影響力を持つインフルエンサーのトップ10を紹介します。彼らの発言や動向をチェックする事は、2019年のマーケットを知る上で、重要な鍵となります。

ランキングの選定に関してどこまで定量的か、といった批判もありりますが、忙しい人は、彼らのTwitterをチェックするだけでも、新たな知見が得られるかもしれません。

【1位 Changpeng Zhao】

(画像:Twitter)

一位に輝いたのは、誰もが知る大手仮想通貨取引所バイナンスのCEOで、CZの愛称でも知られるChangpeng Zhao。2017年に設立されたバイナンスは、創業から半年足らずで取引量世界一となり、一躍業界の中心的存在となります。

昨年、Q2には約200億円の利益を叩き出し、創業1年足らずで、創業148年のドイツ銀行の利益を超えた事が、話題になりましたが、その成長速度は仮想通貨業界のみならず、世界的なインパクトを与え、Forbsの表紙を飾りました。

昨年、西日本の被災者への義援金として1億円の寄付をした事でも話題になりました。2019年も、彼の一挙手一投足は、業界に多大な影響を及ぼしていく事でしょう。

【2位 Brian Armstrong】

(画像:Twitter)

米国最大手の仮想通貨取引所のCEOのBrian Armstrongは、様々な仮想通貨・ブロックチェーン系プロジェクトに出資しており、一大エコシステムを形成しています。黎明期より、業界のスポークスマンとして活躍しており、経済的自由の重要性とビットコインの持つ社会的意義について、広く人々に問いかけてきました。

Bitcoin.jp ではブライアンの「経済的自由がどのように世界を良くするか」 が日本語訳されています。非常に良質な記事なので是非ご覧ください。

【3位 ヴィタリク・ブテリン】

(画像:Twitter)

若干19歳のヴィタリク・ブテリンがイーサリアムのホワイトペーパーを上梓した事は、世界中に衝撃を与え、仮想通貨のみならず、様々なスマートコントラクトに、ブロックチェーンを応用できるのではないかと、人々は熱狂します。

オラクル問題や責任者不在のマネージメントなど、イーサリアムの課題も指摘されるものの、彼の持つ影響力は否定できないでしょう。

【4位 Tyler Winklevoss】

(画像:Twitter)

フェイスブックのマーク・ザッカーバーグとの確執で一躍有名になったウィンクロボス兄弟ですが、世界で一番初めにビットコインでビリオネアになった投資家としても知られています。現在Gemini という仮想通貨取引所のCEOも務めています。

【5位 Brad Garlinghouse】

(画像:Twitter)

昨年RippleのCEOに就任したGarlinghouseが5位にランクイン。

Rippleはその体制から中央集権的だと、リバタリアンから度々批判を受けますが、金融機関向けの国際送金のネットワークの構築を主眼に置き、既存の金融機関と上手く提携し、着実に開発を進めています。

【6位 Roger Ver】

(画像:Twitter)

Roger Verは日本でもよく知られた存在です。熱狂的なリバタリアンのRoger のスピーチは、シンプルかつ力強く、人々の心を揺さぶる力があります。

日本におけるビットコインの普及に多大なる影響を及ぼした事は、間違いありません。2017年のハードフォークでコア派と決別した事でも話題になりました。

昨年の6月に行われたメキシコ・アネルカパルコで開催されたカンファレンスでのスピーチは、凄まじい迫力があります。あなたが、コア派でもキャッシュ派でも、一度は見ておくべきスピーチです。

【7位 Barry Silbert】

(画像:twitter)

BarryがCEOを務めるDigital Currency Group は、最も成功したクリプト系ファンドとして知られています。一時はBarry のツイッターを追うだけで、十分利益が上げられると言われた程で、業界のエコシステムに多大な影響力を持っています。

【8位 Jihan Wu】

(画像:Bitmain)

2019年は、世界最大のマイニング会社の創設者のjihan にとっては苦難の年でした。

IPOを目指した事で、その財務戦略の不備が露わになったり、ASICの特許係争が明るみにでるなど、様々な不祥事の後に退任する事になりますが、依然として業界のキーパーソンである事に変わりはありません。

【9位 Michael Novogratz】

(画像:coinspeaker.com)

元フェッジファンドマネージャーのMichaelはGalaxy Investment のCEOで”Bitcoin Bull”の渾名で知られています。彼は2019年にBitcoinが2000万円をこえると強気の予想をしています。

【10位 Adam Back】

(画像:blockstream)

ビットコインのライトニングネットワークの開発を手掛けるブロックストリームのCEOのAdamはビットコインの歴史を語る上で最も重要な人物です。

採用されるBIP(ビットコインの改善案)の殆どがブロックストリーム所属のエンジニアによるものだとして、その中央集権化への批判がビットコインキャシュとのハードフォークの遠因となったわけですが、その功績とインパクトファクターは否定できません。

著名な暗号学者の彼は、世界で初めてProof of Workを実装したHashcashの開発者としても知られています。