リップルの価格分析(2018年5月第1回版)

様々なグローバル金融機関との提携を進めているリップルは今最も注目度が高いアルトコインと言える。

今回はリップルについて、テクニカル分析手法を用いてチャート分析を行いたい。

<リップルのマーケット分析>

価格上昇が進んでいる割に相対的力指数(RSI)では割高感は示しておらず、今買ったとしても割高掴みにはならなそうだ。

またボリンジャーバンド(BB)では瞬間的に突き抜けたものの、青枠(+2σ:偏差値70水域)内にとどまっていることからある程度の割安に推移していることが伺える。一方で、BB自体の幅も価格上昇に伴って広がっており、買い圧力が強いとも捉えることができそうだ。

またアルーン(Aroon)ではUPラインが70以上で推移しており、一定の調整が入ったものの上昇トレンドを形成している点では自信を持って買いに入れそうだ。

<まとめ>

現在のリップルはテクニカル分析上では今後も堅調な伸びを続ける可能性が高い。ボラティリティが高い点では注意が必要だが、テクニカル上でもしっかり観察した上で買いに入れば着実に利益を掴めそうだ。

 

相対的力指数(RSI)とは
RSIは、直近の一定期間において終値ベースで上昇変動と下落変動のどちらの勢いが強いのか計測しようとする指標。直近n期間の各時点における終値ベースの変動幅、つまり、上昇幅の累計と下落幅の累計を合計し、そのうち上昇幅の累計が全体の何%を占めているのかを計る指標である。つまり、RSI100%に近いほど買われすぎ、0%に近いほど売られすぎを示す。

ボリンジャーバンド(BB)とは
統計学の標準偏差と正規分布の考え方に基づいた指標。標準偏差というのは、ある期間の価格が期間の平均値からどれぐらいバラツイているか、分散しているかを求めたもので、こうした統計学的視点から現在の価格がどのような状態かを判断する。具体的には①為替レートがバンドに対してどの位置にあるか、②バンドが広がっているのか狭まっているのかに注目する。①に注目した場合は、逆張りの発想で、「為替レートが+2σ(上側の青線)を越えたら上昇し過ぎなので売り、-2σ(下側の青線)を越えたら下落し過ぎなので買い」という判断をするのが一般的な考え方となる。
一方で②の場合は、「バンドの幅が広がって為替のボラティリティが急上昇しているので、その方向性についていく」といった順張りの判断に活用する。「ボラティリティ(変動率)」とは価格の値動きの激しさを示したものとなる。狭い値幅で小刻みに動いていた為替レートが一定方向に勢いよく動き出した瞬間を、ボリンジャーバンドのバンドの幅で確認して、その方向性に乗るのが、②の順張り手法となる。

このように、順張りで使うか逆張りで使うか、使い方が局面局面で180度違う点がボリンジャーバンドの難しいところと言える。ただし、ボリンジャーバンドが統計学における価格の「バラツキ」を示したものであることを理解すれば、バンドの広がりや縮小、傾き具合を見ながら、「現在の為替相場が値動きの激しい荒れた状態なのか、値動きの乏しい静かな状態なのか」という「現状認識」をするにはたいへん役立つ指標となる。

アルーン(Aroon)とは
トレンド転換点を探ったり、トレンドが発生しているのかを判断する指標。

 

<買いサイン>
買いシグナルの判断基準としては、アルーンアップがアルーンダウンを下から上にクロスして突き抜けたタイミングもしくはアルーンアップが、100になった場合は上昇トレンドの始りを示唆している。

また、その後もアルーンアップが70以上で推移しているときには、上昇トレンドが形成されていることを意味する。アルーンダウンが50%を割ってきた際は下降トレンドの終りを表す。

<売りサイン>
売りシグナルの判断基準としては売アルーンダウンがアルーンアップを下から上に突き抜けたタイムングもしくはアルーンアップと同じようにアルーンダウンが、100になった場合は下降トレンドの始りを示唆している。その後もアルーンダウンが70以上で推移している場合は、下降トレンドが形成されたことを表す。

 

出典:ビットトレード ” https://lp.bittrade.co.jp