【仮想通貨】Zcashとは⁈匿名性に特化した仮想通貨の将来は?

2016年に登場した仮想通貨Zcash。他の通貨にはない特徴を持っており、今後が期待されています。
今回は、仮想通貨Zcashの将来性や特徴についてまとめてみました!

1 Zcash(ジーキャッシュ)とは?

Zcashとは高い匿名性があるというところで、大きな注目を浴びています。匿名性を持たせるための「ゼロ知識認証」と呼ばれる機能を持っています。
他にも匿名性を持つ通貨にMonero(モネロ)やDash(ダッシュ)がありますが、この2つとの違いはアドレスと取引される数量までもが匿名化されるということです。

主に決済用として使用される仮想通貨で、ビットコインに追随しています。
発行上限もビットコインと同じく2,100万枚です。

開発者に著名人が多いのも人気のある特徴です。

仮想通貨名

Zcash

開発組織

ZEC

公開日

2016/10/28

承認システム

PoW

コインの発行上限

21,000,000ZEC

ブロック報酬

12.5ZEC

ブロック生成速度

2.5分

 

2 Zcashの問題性

2-1 Trusted setup

最初期の段階でコイン発行に関わる情報をすべて破棄する手続きを行っていない場合、開発者が無限にコインを新規発行できる可能性があります。つまり、開発者の誰かがズルして内緒で仮想通貨を発行しまくるかもしれない、ということです。

ただ、このような問題が起きるのは開発者全員がグルで情報を隠し持っているような時で、その可能性は極めて低いと言えます。

2-2 スケーラビリティ問題

スケーラビリティ問題は、Zcashをはじめとする匿名通貨が抱える問題です。取引、トランザクションのデータサイズが大きいために取引の数が少なくなりすぎると処理が追いつかなくなってしまうのです。さらにこの問題は匿名性の高い通貨で際立って目につきます。理由は、匿名で利用するとトランザクションのデータサイズが大きくなってしまうからです。

2-3 高い匿名性を保つ容量

匿名性を高く保つためには相当のデータ容量を取引ごとに消費します。そこで送金するためのセットアップをするのに、容量がたくさんかかり現実的に利用していくことが困難なのではないかという問題もあります。

 

3 Zcashの将来性

Zcashはビットコイン・ネットワークとは違い、全く異なる分散型台帳システムを採用ています。

しかし、半減期が4年に一度で、発行上限が2100万枚であることや、他にもビットコインに似ている部分が多いというのもZcashの特徴です。

こんなZcashも、将来に向けて着実に進化し続けています。
ニューヨーク州に本社を置く、世界最大の銀行JPモルガンがZcashの技術を使用すると発表しました。

 

4 メリット・デメリット

Zcashのメリットは暗号技術を駆使して匿名性を高めているところです。おそらく現状匿名性はもっとも高いです。そして、その匿名性の高さはユーザーのプライバシーを守ることにつながります。

そして、今後ビットコインなどの仮想通貨は政府などの機関に取引を捕捉されるという点でプライバシーの問題が確実に取りざたされるので、匿名性の高さは重要な論点と言えます。

4-1 メリット

■ ゼロ知識認証

Zcashは「ゼロ知識認証」という概念によって匿名性が高く保たれています。ゼロ知識認証とは第三者がトランザクションの詳細を知らなかったとしても、その取引に不正がないことを理解できるといった考え方です。技術的にはリング署名に加え、ペダーソン・コミットメントといわれる取引額をわからなくする技術が使われています。
送金者、受取人の合計値に注目し、取引前後で合計額が同じならその取引額がわからなくても不正がないことがわかるというものです。合計額も暗号化されていてわからないようになっています。

リング署名によって送金者、受け通り人がわからなくなりペダーソン・コミットメントによって取引額がわからなくなります。なので匿名性はかなり高いといえるでしょう。

4-2 デメリット

■ 実用性が難しい

匿名性の担保に必要とするトランザクションの容量が極めて大きい現状の技術だと、スマホのウォレットなどで取引をするのが難しいです。

また、匿名性を担保する仕組みを利用するには、ユーザーが能動的にセットアップなどを行わないといけないので、結局のところ他の仮想通貨と同じくらいの匿名性しかないという言いかたもできてしまいます。

■ 規制に伴う価格の暴落

匿名性の高さは、そのまま政府から干渉を受けないことに繋がります。よって、政府にとっては規制対象となる可能性が他の仮想通貨と比べても高くなってしまいます。実際、Zcashもそのような利用が多くなってきたら規制を受けて暴落する可能性があります

 

発行枚数も少なく、匿名性においてはスペシャリストな仮想通貨であるといえます。セキュリティ面が強い仮想通貨は、重宝される傾向があるので、今後も注目され続ける仮想通貨になるでしょう。